映画『CLOSE / クロース』応援コメント

映画「CLOSE / クロース」に応援コメントを寄稿いたしました。実は小学生のときに劇中とかなり近い体験をしました。それが理由で観るのが辛くて仕方がなかったのですが、それからずっと抱えている「痛み」が同じ境遇の誰かと分かち合えたような気もしています。
 
“辛くて辛くて何度も観るのをやめようとしては、その行方を追いたくて最後まで見届けた。二人の少年の気持ちが苦しいほど分かるのは、自分も小学生の頃、同じように友人との間柄を他者によって台無しにされた経験があるから。まだ名前のない関係を社会は無邪気なふりをして残酷に切り分けるし、自分でも分からない理由で大切な人を傷つけてしまったりもする。これは、そうやって誰かが密かに抱えている切実な痛みを分かち合おうとする映画だ。観終わったとき心の中に響いていたのは、煌めく光の中で花畑を駆け抜ける少年たちの無垢な笑い声だった。”

映画『CLOSE/クロース』オフィシャルサイト
https://closemovie.jp/